妻が「もう一度、あの土地を見に行こう」と言い出したのは、ちょっとした不安があったからだ。
10月11日(日)。もう一度富士見町の土地に向かった。前回、「ここに決めます」と言ったものの、勢いに流されて決めてしまい、本当に大切な事を見ていない可能性がある。もう一度現地に行き、冷静にしっかり見てみようということになった。今回は母親とボーダーコリーのキャンディーも連れて行った。母親は「大好きな水引草が咲いてる」と喜んでいた。この場所を気に入ってくれたようだ。この日は生憎八ヶ岳が雲に隠れてしまっていたが、今度来るときが楽しみだと嬉しそうに景色を見ていた。キャンディーは、原野を飽きもせずに駆けまわっていた。
写真を撮ったり野原を歩いたりしていると、お隣さん(と言っても少し離れているが・・・)がやってきた。この土地を買うつもりだと話すと、別荘生活について話してくれた。聞けば、親の代からこの土地に別荘を持っていて、つい最近別荘をリフォームされたとのこと。しかもリフォームしてもらったのが、我々にこの土地を紹介した業者さんだった。我々夫婦と同年代で、気さくに色々おしゃべりさせてもらった。犬が大好きなようで、ずっとキャンディーを撫でながら話してみえたので、キャンディーを連れてきても迷惑にならないと安心した。良い人とお近づきになれて別荘生活の楽しみがひとつ増えた。
冷静にもう一度この土地を見てみたが、より一層好きになった。購入したいという意志が固まった。
山道を下りる途中で、業者さんの軽トラを発見。あの業者さんが2人の女性と話をしていた。業者さんにちょっと挨拶をしておこうということになり、車を降りて近づいていくと、妻が「あの女の人、知ってる・・・」とつぶやいた。(つづく)
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