香草庵

 八ヶ岳旅行に行った時に昼食で立ち寄った原村にある蕎麦屋さんです。ナビに従って諏訪インターをおり八ヶ岳に向かって雑木林の道を登って行ったところにあります。この日は雨が降っていて、建物が洋風で看板が目立たない位置にありしかも目立たない茶色。うっかりすると蕎麦屋と気づかずに通り過ぎそうな感じでした。

 到着して気づいたのですが、この香草庵何年か前に来たことがありました。その日は、駐車場がいっぱいで外に人が並んでいて、すぐに諦めて別の蕎麦屋さんへ向かいました。あの超人気店に、コロナと雨とオフシーズンの関係でお客さんが少なく、スムーズに入店することが出来るなんてめちゃくちゃラッキーでした。

 入店すると先客は一組。落ち着いた感じの木製のテーブル、白い壁に鳥や植物の絵がたくさん飾られていて蕎麦屋というより小洒落た洋食レストランという雰囲気でした。コロナ対策のアクリル板が無粋ですが、これは仕方がありません。むしろしっかりコロナ対策をしてもらっていて有難いです。

 店の一角には薪ストーブ。春が近づいているということなのか、火は焚かれていませんでした。肌寒い日だったので、赤々と燃えている薪ストーブを見たかった・・・。

 メニューを見ると、「鴨せいろ」が一番の売りのようで他に「せいろそば」や「ぶっかけそば」などが並んでいました。普段ならば冷たい「十割せいろ」を注文するのが我が家のパターンではあるのですが、雨が降って寒いので、我々夫婦と両母親4人とも(ちょっとリッチに)暖かい鴨汁につける冷たいそば「十割鴨せいろ特製」1900円を頼みました。ちなみに「特製」というのは鴨汁に入っている鴨の量が違うのだそうです。

そばは特有の香りと風味が感じられて美味しかったです。鴨汁もしっかり味がして鴨も食べ応えがありました。ボリュームもありました。

 店の入り口に「八ヶ岳山麓産玄そば、自家脱皮、石臼挽製粉」とありました。こちらでは蕎麦の自家栽培もしているようです。違いが分かるほど舌が肥えているわけではありませんが、素敵な蕎麦だと思いました。店の雰囲気、食材、すべてに真面目に取り組んでみえる結果として極上の蕎麦が出来上がるのだと感じました。

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