亜絲花 (あしはな)

 9月の妻の誕生日をすっかり忘れていて、いろいろあって・・・、10月の富士見で少し遅めの誕生日祝いをすることになりました。ネットでいろいろ検索して、「秋のきのこのフルコース」が食べられるこの亜絲花 さんをちょっと奮発して予約。場所は甲斐小泉駅の近く、平山郁夫シルクロード美術館の隣にあります。

 階段を登って店内に入ると、裸電球のようなオレンジ色の暖かい照明とウッディーな木の温もりが感じられる壁、お洒落な空間が広がっていました。

 きのこ(ポルチーニ茸?)の絵画やドライフラワーなど装飾も素敵です。

 席に座って待っていると、女性のスタッフさんがお皿に盛った今日の食材のきのこを持って来て、ツチタケ、アミタケ、クリタケ、チチタケ、サクラシメジ、クロカワ、ハナイグチ・・・、ひとつひとつ指差して丁寧にその特徴を説明してもらいました。初めて聞くきのこの名前ばかり。もちろん覚えきれませんが、勉強になった気がして楽しかったです。

 

 コースが始まりました。

 きのこの前菜。真ん中にあるのは冷製スープ。フォアグラが乗っています。神奈川産だそうです。日本で栽培されていることにびっくり。ヨーロッパ産より香りが少ないと説明されましたが、とても美味しかったです。画像の右側に少しだけ写っているのがきのこのキッシュです。いろんな種類のきのこが入っていて美味しかったです。

 鱒のアミューズ。鱒の卵と混ぜていただきます。実は妻はイクラがちょっと苦手。最初に「苦手なものはありますか?」と聞かれたのですがここは海無し県の山梨。関係ないだろうと伝えていません。二人で目配せして苦笑い。それでも大人な妻はチャレンジ。結局、魚卵特有の匂いが上手く処理してあり美味しくいただけたそうです。イクラ大好きの僕にとっては大好物。鱒のコリッとした食感と卵のプルンとした食感が絶妙でした。

 きのこのスープ仕立て。コンソメ風です。何種類かのきのこの風味が混ざって複雑な味わいになっていました。時折り感じるきのこの苦みがアクセントになって、大人の風味を醸し出していました。

 魚料理は「黒ムツの焼き物」。黒ムツときのこも美味しかったのですが、周りの野菜もシャキシャキとしていて最高でした。野菜は近くの農家グループ「ふかふかファーム」から購入しているそうです。

 メインの肉料理は「鹿肉のロースト」。ジビエはあまり食べた事がないので多少の不安があったのですが、鹿肉はさっぱりとして臭みもありませんでした。何よりきのこのソースが美味しくて、最後は肉を小さく切ってソースを一滴残らず絡め取るのに全力投球してました。それでも飽き足らず、パンのおかわり(3個目)を頼もうと思いましたが勇気がなくて諦めました・・・。

 デザートはヨーグルトムースとアイスクリームとシャインマスカットと巨峰でした。

コーヒーとチョコレート。

 

 約2時間のキノコのコース。堪能しました。女性スタッフの方の細やかな気遣いと料理の詳しくて分かりやすい説明も良かったです。テーブルに置かれている水にもトゥルシー(ホーリーバジル)が入っていてほんのりハーブの香りがしていました。

知らない事もいっぱい知ることもできて、楽しく贅沢な時間でした。

 ごちそうさまでした。

 

 

2件のコメント

亜絲花さんおいしいですよね。
しばらく行けてないので、近況がわかってよかったです♪

はじめまして。八ヶ岳西麓の富士見町から行動範囲を徐々に広げて八ヶ岳の南麓にも出没しようと思っております。亜絲花さんは本当に美味しかったです。甲斐小泉や小海線沿線には良い店や楽しい場所がたくさんありそうです。よろしくお願い致します。

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