小淵沢にある蕎麦屋さんです。PAUSE(ポーズ)とういう店名とこの店構えからはとても蕎麦屋さんとは思えません。「蕎麦」の幟だけが蕎麦屋さんであることを主張しています。高根町に紬山荘というお洒落な蕎麦屋さんがあって、そこのスタッフの方が小淵沢に新しく出店された店の様です。紬山荘には以前行ったことがあったので、この小洒落た感じに違和感はないのですが・・・。
開店前に着き、駐車場で待っていると店の方がやってきました。
「ご予約ですか?」
「いえ、予約はしていません。予約していないと食べられませんか?」
「カウンター席か外の席なら空いていますけど、それでよろしければご用意できます。」
「外の席でお願いします!!」
・・・という事で、日よけのパラソルの付いた外の席に案内されました。この木陰の席は結果的に大正解でした。夏ですが涼しい風が吹き抜けて、眺めも素晴らしく、とても心地良い時間を過ごすことが出来ました。
つなぐ場所がみあたらなかったので、キャンディを車から降ろすことはしませんでした。でも、駐車場が近かったので、車のハッチバックを開け、キャリーから顔を出せる状態にしました。手を振ると「ワン」と答えられる絶妙の距離感でした。
外の席だったので店内の雰囲気は分かりませんでしたが、お支払いで店内に入った妻の話によると想像どおりのお洒落な造りであったそうです。
妻も僕も蕎麦のコースを頼みました。このコースでは蕎麦を選ぶことが出来ます。胡麻好きの妻は「黒ゴマのつけそば」を。僕は紬山荘で食べた「すだち蕎麦」を注文しました。
しばらく待つと前菜が来ました。高原野菜はどれも美味しかったのですが、タコのアヒージョをじゃがいもで包んだ料理は絶品でした。
次にやってきたのは黒ゴマのつけ蕎麦。やや青みがかった細い更科系。この日は赤城山系のそば粉でした。香りもあり少し硬めでのど越しが良い感じ。黒ゴマの付けたれの出汁と胡麻のバランスが絶妙だったそうです。
すだち蕎麦は紬山荘の記憶通りのもの。すだちのさわやかな香りの中に、出汁の味が強く感じられて負けていない。出汁が強く主張しているのですだちを食べても酸っぱすぎない。いくらでも食べられる感じで、大盛にしなかったことを後悔しました。
蕎麦湯はトロトロ系の好きなやつ。すだち蕎麦の汁を飲み干した後だったのでどうしようかと思ったのですが、「そのままでもいけますよ」という店の人の言葉を信じて一緒に出されたお猪口に入れて日本酒のように飲んでみました。コクがあって美味しかったです。
デザートは桃のすり流しの上にすもものジェラート。すもものさわやかな酸味と桃の甘みが絶妙でした。
このお店。お酒も充実しているという事なので次回はちゃんと予約して夜に来たいと思いました。でも、お酒を飲むためには富士見からの交通手段を研究する必要がありそうです。
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